帰り道 デートの帰り道に読む
デート

三回目のデートでも、手を繋げなかった

二回目のデートで手を繋げなかった話を書いた。三回目も、私は繋げなかった。二回目より緊張は減ったのに、今度は「もう手を繋ぐタイミングは過ぎた」と思ってしまった。手を繋ぐタイミングを逃すと、どんどん繋ぎにくくなる、という話。

二回目のデートで手を繋げなかった話を、前に書いた。三回目も、私は繋げなかった。

二回目より、緊張は減ってた

三回目のデートは、二回目より緊張は減っていた。

相手とも少し打ち解けてたし、会話も続いてた。店を出て、駅まで歩くときも、前より自然に話せてた。「今日は繋げる」と、私は心の中で思ってた。

でも、結局、繋げなかった。

「今さら」という声が聞こえた

繋げなかった理由は、二回目とは少し違った。

二回目は「断られたらどうしよう」という怖さだった。三回目は「もう手を繋ぐタイミングは過ぎた」という思いだった。

二回目の帰り道に繋げなかったのに、三回目の今さら繋ぐのは、変じゃないか。二回目で繋げなかったのは、私のせいなのに、そのせいで、三回目はもっと繋ぎにくくなっていた。逃したタイミングは、取り戻せずに、先送りになって積み上がっていく。

手を繋ぐのは、回数を重ねるほど難しくなる

三回目で分かったのは、手を繋ぐのは、回数を重ねるほど、難しくなるということ。

一回目の「まだ知らないから」は、まだ自然に聞こえる。でも、三回目になると、もう「知り合ってから三回も会ったのに、今さら?」という空気が、自分の中にできてしまう。私はその空気に、二回目の自分が作った壁を、一人で越えられなかった。

帰り道、相手は手をぶらぶらさせて歩いてた。今思えば、あれは繋ぐための、向こうからの合図だったのかもしれない。私はその合図を、二回目の迷いのせいで、読み取れなかった。

で、今はこうしている

今は、手を繋ぐのは「何回目か」じゃなく、「その帰り道」で決めることにしている。

回数を数えると、いつまでも繋げない。 繋ぐのは、二回目でも三回目でも、そのときの帰り道で決める。回数が増えれば増えるほど、タイミングは「今」しかなくなる。

三回目のデートでも手を繋げなかった。二回目の私が作った「まだ繋げない」が、三回目の私を止めていた。

手を繋ぐタイミングは、後から作れない。 その帰り道で、その手を出さないと、次も、その次も、繋げないまま終わる。三回目で分かったのは、それだった。

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