告白のタイミングを、私はずっと待っていた
マッチングアプリで出会って五回目のデートまで進んだのに、私は告白のタイミングが分からず、ずっと「相手が待ってる」のを待っていた。告白のタイミングは、天気みたいに降ってくるものじゃなかった。私が自分で作るものだった、という話。
マッチングアプリで出会って、五回目のデートまで進んだのに、私は告白のタイミングが分からなかった。
「タイミングを見計らって」た
「告白は、相手の気持ちが確かなときに」と、私はどこかで聞いてた。
だから私は、相手の気持ちが確かになる瞬間を、ずっと待っていた。デートがうまくいくたびに「今日こそ」と思って、そのたびに「まだ早いかも」と自分を止めてた。
相手が笑った日は「今日だ」と思った。でも、そのあと黙ったら「やっぱり明日だ」。相手が連絡をくれる日が続くと「そろそろ」と思って、忙しそうな返信が来ると「また今度」。私は相手の様子を読んで、告白のタイミングを測ってた。
待ってる間、相手の気持ちは進んでた
あとから思う。私が「タイミングを待ってる」間、相手の気持ちは、進んでた。
五回目のデートで、私は言えなかった。解散して、相手が振り返って「またね」と手を振った。そのとき、私は「また」と言った。それが、五回目のデートの最後の言葉だった。
そのあと、相手の返信は、少しずつ短くなった。私は「告白しなかったのが、まずかったのかな」と思ったけど、今では違うと思う。私が告白を待ってる間、相手は私の「告白しない」を、答えとして受け取ってた。 「この人は私に気がないんだ」と。
告白のタイミングは、待ってたら来ない
告白のタイミングが、天気みたいに降ってくると思ってた。
でも、告白のタイミングは、待つものじゃなくて、自分で作るものだった。 相手の気持ちが確かかどうかは、言ってみないと分からない。私は「確かになってから」と思って、その瞬間をずっと待って、結局、一度も告白しなかった。
相手の気持ちが確かなときに告白する、というのは正しい。でも、確かなときを待ち続けて、告白しないのは、確かになる瞬間を先送りしてるだけだった。
で、今はこうしている
今は、告白のタイミングを測るのをやめて、「デートの帰り道」に言うことにしている。
三回目か、四回目か、その日が「いい日だった」と思えたら、その帰り道に「好きです」と言う。タイミングは、測るんじゃなくて、選ぶ。 今日のデートが楽しかったこと自体が、告白する理由になる。
告白のタイミングを、私は五回も待って、逃した。
待ってたのは、私のほうだった。 相手が待ってたのは、私の言葉だった。今度会ったら、帰り道に言おう。タイミングがどうとか、もう言わずに。
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